「横浜の中心地ってどこ?」。この手の質問に対する回答にはいつも困ります。というのも、正解がなく、人によって大きく答えが異なるからです。ある人は、「横浜駅周辺」、またある人は、「みなとみらい」と答えるでしょう
なぜ答えがバラバラになるのか?それは横浜には、中心地と言える規模のエリアが以下のように複数あげられるからです。
・横浜駅周辺
・みなとみらい
・関内
・元町
経済の中心は、横浜駅周辺。政治・行政の中心は、関内。観光の中心は、みなとみらい。そして、旧横浜村住民が移り住んだ地である、元町と、4つともそれぞれ大きな特色を持ったエリアです。しかも規模もそれなりに大きいです。元町は少し規模は小さいですが、近くにある中華街を含めるとかなりの規模です。
しかもこの4つのエリア、場所がかなり離れています。横浜駅から元町まで、距離はだいたい5km位離れています。つまり、これら4つのエリアを全て毎日のように行き来する人はかなり少ないということを意味します。横浜駅だけを利用する人もいれば、横浜駅を素通りして、元町しかまかないという人も当然出てきます。こういう事情があって、横浜の中心がどこになるのか、曖昧になるのです。
ただ、4つのエリアをそれぞれ相互に結び付けるエリアが一つだけあります。それはみなとみらいです。そもそも、みなとみらいは、経済の中心である横浜駅と、政治・行政の中心の関内があまりにも離れているので、その穴埋め的な役割として、計画されたという事情があります。こうして、みなとみらいは誕生し、見事その穴埋め的な役割を果たし、今日の発展につながったのです。現にみなとみらいは少し遠いですが、関内、そして、横浜駅からも十分徒歩で歩いて行ける距離にあります。この好アクセスによって、近年は観光地だけでなく、日産本社ビルやコーエーテクモといった大企業が本社を構えるようなビジネスタウンとしての発展を遂げているのです。もしかしたら、近い将来、「横浜の中心はどこ?」と聞かれて、ほぼすべての人が「みなとみらい」と答える日もそう遠くないような気がします。
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